筋出力とは持っている筋力を発揮する力のこと

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筋出力とは持っている筋力を発揮する力のことである。

いつものスポーツジム。

休憩中、私はスマホというからくりで筋出力について調べていた。

しかし、さっぱり分からない!

どれを見ても専門的な言葉で書かれていて、言葉が頭に入ってこないぞ。

もっと他所から来ている私でも分かるように解説文を書いてほしいものだ。

ふんふん!

こういうときは青年——有佐龍人——に教えてもらうのが一番なのだが、当の本人が見当たらない。

ふむ、仕方ない。

他のトレーナーに聞くとしよう。

「ウオッホン! すまぬが筋出力について教えてくれぬか?」

「は? 筋出力? 今、忙しいんで他のトレーナーに聞いてもらえませんか?」

であるか。

いやいやいや、ちょっと待て。

本来「は?」は、私のセリフだ!

第一、貴様はタブレットというからくりを見ているだけで、何もしていないではないか?

よしんばタブレットとやらで仕事をしていたとしてもだ、会員がものを尋ねているのだから、せめて質問に答えるのが普通だろう?

それを「は? 筋出力? 今、忙しいんで他のトレーナーに聞いてもらえませんか?」だと?

ふんがふんが、ふんっ、があ!

いやいやいや、いかんいかん駄目だ。

少し落ち着くのだ私。

ここは、青年のつてで入会したスポーツジムだ。

今、私が騒げば青年に迷惑がかかる。

それにこのような者を懲らしめたところで、私の名前に傷がつくだけだ。

「あの、まだ何か?」

「いや、これはとんだ失礼をした」

私は固く拳を握りしめて、その場を離れた。

しかし仕事をしていないのは、こ奴だけではない。

青年以外のトレーナーは、あまり熱心に仕事をしない。

それには前々から気づいていた。

異性の会員とおしゃべりに夢中の者もいれば、自分から会員に様子を聞かないでブラブラしている者もいる。

けしからん!

青年を見習え!

今は見当たらないが、いつも青年は一生懸命に仕事をしているぞ!

そんな風に私が気分を害しているところに青年が戻ってきた。

青年!

青年!

青年!!!!!

この物語は、地球のどこかにある町に落ち延びた、肥満体型の魔王が魔界を奪還するために少しずつ減量する様子を描いたコメディである。

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筋出力とは持っている筋力を発揮する力のこと

「どうしたんですか、魔王さん!? そんなに大きな声で何度も呼んで」

「青年、聞きたいことがあるのに、どこに行っておったのだ?」

「それは申し訳ございません。今まで男性用お手洗いの掃除をしていて」

青年、さっきの奴とは違って貴様は働き者だな。

立派だな。

うんうん。

「それで聞きたいことって何です?」

「おお、そうだった。すまぬが筋出力について、できるだけ分かりやすく教えてくれぬか?」

「筋出力ですか? また難しいことに興味を持たれましたねえ。いいですよ。筋出力は持っている筋力を発揮する力のことです」

「持っている筋力を発揮する力?」

「はい。もっと分かりやすく言うと『筋肉さん、もっと働いてください!』とお願いしたとき、筋肉が働いて出してくれる力のことです。そうですね、魔王さんが分かりやすいように魔王軍で説明しましょう。あらかじめ断っておきますが、怒らないでくださいね」

「うむ」

「仮に魔王軍の兵士数が一万としましょう。そのうち魔王さんが命令して実際に働いてくれる兵士さんが五千だった場合、この五千が筋出力という訳です」

「おお、実に分かりやすい!」

やはり青年だ。

教え方は上手いし親切丁寧で言うことはない。

「ところで筋力と筋出力は、どう違うのだ?」

「筋力とは筋肉自体が発揮できる力のことです。これも魔王軍で説明しますね」

「うむ」

「先ほどの例では魔王軍の兵士数は一万でしたよね? この一万が筋力です。ということは?」

「ああ分かったぞ! 筋力と筋出力の違いは、全体が動いて出せる力とその一部が動いて出せる力だ!」

「さすが魔王さん! そのとおりです!」

「であるか!」

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筋出力を上げる方法

「ところで筋出力を上げることはできるのか?」

「はい、もちろん。筋出力を上げるには、働いてくれる筋肉(厳密には筋繊維)の数を多くすること、『筋肉さん、働いてください』とお願いする頻度を増やすこと、そして筋肉のサイズを大きくすることの3つです」

「むむむ、それは一体どういうことなのだ?」

意味は分かるのだが、私は具体的な方法を知りたくて聞いてみた。

「それはですね——」

青年の説明が長くなるで代わりに説明しよう!

まず筋繊維の動員数を増やすには、筋トレのセット数を3セット以上が基本である。

これは絶対的な正解ではないが、数多くの研究によって導き出されている。

次に筋肉に働くように命令する頻度を増やすには、大脳が興奮するような負荷で運動しなければならない。

そのため、高強度でのウエイトトレーニングをすることが必要になる。

最後に筋肥大するには、一度に10回までしか連続でできない重さでトレーニングすればいい。
しかし、筋肥大には時間がかかるので焦らずじっくりと行おう!

「であるか」

「僕の説明で分かりにくいところはありませんでしたか?」

「全くない。実に簡潔明瞭であった。褒めてつかわす」

「ありがとうございます。あ、申し訳ございません。魔王さん、失礼します」

「うむ」

私が返事をするや否や青年は、また「ありがとうございます」と礼を言って私から離れた。

そして、今度はトレーナーたち一人ずつに何やら話かけ頭をペコペコ下げる。

はて何をしておるのだ?

だが、その疑問はあの失礼なトレーナーの大きな声で解消された。

「分かった。俺が駐車場の掃除しておいてやるよ」

「え、いいんですか? いつも助けてくださってありがとうございます!」

青年も明るく大きな声で返事をする。

すると、今まで怠けていたトレーナーたちが一斉に働き始めた。

つまり、青年は働いていないトレーナーの様子を見て、仕事するように伝えてまわったのだ。

 人間は筋肉みたいに上手くいかないものだな。

高負荷を与えれば、それに耐えきれずに反発したり辞めたりする。

その逆に負荷を与えなければ、ここのトレーナーみたいに怠けてしまう。

本当に困ったものだ。

しかし青年みたいな指導者がいれば、じょじょに怠ける者は少なくなり、いずれ強い組織になるだろう。

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まとめ

memo

筋出力とは筋肉が働いて出してくれる力のことである。

まず筋繊維の動員数を増やすには、筋トレのセット数を3セット以上が基本である。

これは絶対的な正解ではないが、数多くの研究によって導き出されている。

次に筋肉に働くように命令する頻度を増やすには、大脳が興奮するような負荷で運動しなければならない。

そのため、高強度でのウエイトトレーニングをすることが必要になる。

最後に筋肥大するには、一度に10回までしか連続でできない重さでトレーニングすればいい。
しかし、筋肥大には時間がかかるので焦らずじっくりと行おう!

日課になっている筋トレ記録に私は筋出力について書き留めた。

よし、これでまた一歩、王座奪還に近づいたぞ!

そんなことより青年も大変だな。

自分の仕事だけでなく、上役や目上の者の面倒まで見ておるのだからな。

これでは立場が逆だ。 

まあ、それも青年の頑張りでそのうち解決するであろう。

なにせ青年は名トレーナーだからな。

ナレーション:筋トレがよくわかるブログを書いている朝比奈宗平

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